正常なお肌は28日をひと周期として生まれ変わるとされています。これをターンオーバーといいます。このターンオーバーは表皮というお肌の表面の部分で起こりますが、これが早すぎたり遅すぎたりする状態が「トラブルを抱えたお肌」といわれています。
では何故、ターンオーバーの周期が乱れるのでしょう。
少し難しい話になりますが、表皮と呼ばれる部分は上から順に角層・顆粒層・有棘層・基底層という4つの層で構成されています。お肌(表皮)の細胞は表皮の最下層にある基底層と呼ばれる場所で作られ、それが少しずつ形を変えながら14日間かけて角層へと到達します。そこから14日間かけて角層の表面へと到達し、それがアカとなってはがれ落ちるシステムになっています。
角層は一層だけで14日間もかかることに疑問を持たれた方もいるかと思いますが、実は角層というのはその中でさらに10~20層ほどの層構造になっているため、どうしても均一な層構造を保ちながらとなると時間がかかってしまうためです。
ターンオーバーで肌が乱れるとどうなるかに関しては、ターンオーバーが早い場合と遅い場合で結果が変わってきます。早い場合には基底層で生まれたお肌(表皮)の細胞が未熟なまま角層まで辿り着くか、角層まで辿り着いた細胞が均一でなめらかな層を形成できずに不完全なままはがれ落ちていくため、肌が乱れていると感じるとされています。遅い場合では逆に本来はがれ落ちていくはずの角層がまだ層としてお肌(表皮)の上に残っているため、ごわつきやかたさなどを感じるとされています。
いずれの場合にもそれぞれにあった適切なお肌(表皮)のケアが必要となりますが、そのひとつにブースターケアという方法があります。
「ブースター」という言葉は本来「出力を増加させる」など機械関連の言葉として使われるものですが、お化粧品における意味合いとしても同じように「その後に使う化粧品の効果をアップさせる」という意味があります。
よく店頭やCMなどで目にする「導入美容液」や「導入化粧水」という言葉を持った商品が、ブースターケア商品にあたります。
上で述べたように、ブースター(導入美容液)は「その後に使う化粧品の効果をアップさせる」という働きがあります。お肌を整えたりやわらかくしたりする働きのある成分が配合されていることが多いので、その後に使うお化粧品の浸透を高める効果があるとされているからです。
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